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昨年、三鷹市の「まちづくりみたか」様の依頼で、「3Dプリンタやレーザー加工機などを用いた、これからのものづくりの実例」というテーマで、弊社のモノづくり工房、WoobuStudioについて講演させていただいたことがありました。その中では、工房の設備や、3Dプリンタ、レーザー加工機、CNCフライス等についてもお話しさせていただきました。自画自賛ですが(笑)、いま見てみると、なかなかよくまとまっている資料なので、当日会場においでになれなかった方のために、解説付きでご披露させていただきます。

「WoobyStudioって、なんか、興味あるけど、怪しくない?」と思ってらっしゃる方もいるのではないでしょうか。

今日から、全編、中編、後編の3つにわけて、大公開です!WoobyStudioのすべてがわかる特集です。

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株式会社ウッドボックスは、私が、2008年に前職を早期退職し、立ち上げたエンジニアリング会社です。はじめの5年くらいは、私一人で頑張ってきましたが、2013年には賛同してくれる仲間と、三鷹市に事務所を開設しました。これが、WoobyStudioとなっていきます。

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株式会社 ウッドボックス(英文表記:WOODBOX  INC.)の主な業務内容は、設立当初からのエンジニアリング業務ですが、三鷹事業所(「武蔵野デザイナーズスクエア」と名付けました)の開設と同時に、新規事業もスタートしました。WOODBOX INC. のエンジニアリング業務は主に、国立研究所等の特殊な電子計測器、システムの開発から製造まで、ワンストップで承っています。実を言うとと、私の脱サラ時の計画には、このエンジニアリング業のほかに、「技術者のためのライフプランニング」や「だれでも楽しめる、モノづくりの場所、技術の提供」という構想がありました。

それまで、漠然とした構想(=妄想)だったのですが、三鷹事業所の開設と同時に、一気に走り出してしまいました。そこで始めたのが、「技術者の独立・起業を支援するセミナー」と、「ものづくり工房 WoobyStudio」の立ち上げでした。「技術者の独立・起業を支援するセミナー」については、弊社のHP, http://woobo.info/life/ を覗いていただければと思います。

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今回は、このうち、WoobyStudioについてご紹介したいと思います。モノづくりのための工房というと、最近、「ファブラボ」、「ファブカフェ」等の名称で全国にその動きが始まっています。そういう、動きは知らなかったわけではないのですが、それとはまったく別の次元で、私の、子供のころからの夢が、「自分の研究室」みたいな場所を持ちたい、ということでした。それは、少し前にこのブログでもご紹介させていただいた、「第74話、75話 わが愛しのマイラボ(前編・後編)」の、大月市の本社がそういう状態なのですが、この楽しさを、もっと、たくさんの人たちと一緒に味わいたい、歳をとっても、モノづくりを楽しんでいきたい、かつ、ビジネスにも結び付けていきたい、そんな、思いがありました。

「電子工作が大好きなのに、作業スペースがない」

「電子工作にトライしたいけど、経験がないので自信がない」

「工具や測定器もない。自宅でハンダ付もできない」

「真空管アンプや、組竹キットを作ってみたいけど、完成させる自信がない」

そんな方のために、プロレベルの工具や測定器、技術が、WoobyStudioにはあります!

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WoobyStudioには大きな木製の作業デスクがあります。帯電防止シートが張られ、丈夫なデスクです。このデスクも我々の自作で、「第64話 WoobyStudioの作業ベンチ」でも紹介させれいただいております。デスクを汚したり、傷つけても大丈夫です(すぐ、直しますから!)。また、ディジタル工作機として、3Dプリンタ、レーザー加工機、CNCフライス等があり、誰でもお使いいただけます。

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WoobyStudioは会員制となっています。個人会員は、入会金と月額会費をいただきます。会費は銀行引き落としとなっています。会員様は、各種工具や、自由使用部品をお使いいただけます。それほど、利用頻度が無いという方には、「ビジター会員」という、入会金不要で、来た時だけ利用料をお支払いただく制度もあります。

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主な設備の一部です。基本的な電子計測器、工具類、は全てそろっています。もし、足りないものがあったら、ご相談ください。利用頻度の高いものは順次、揃えていきます。ハンダコテは、温度調節のできる、プロフェショナル仕様のものも用意してあります。

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また、製作した作品を、Web通販等で販売したいというお客様は、写真撮影の設備もそろっています。

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自由使用部品は、会員様はご自由に使うことができます。電子工作に必要な基本的な抵抗、コンデンサ、ロジックIC,線材、ねじ等各種取り揃えています。これは、今後も増えていきます。また、マイコンキットなど、一部有料の部品や、なんだかわからないような(笑)ジャンク品もあります。ジャンク品は早い者勝ちです。

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パソコンはWindowsPCのほかに、最新のMacもご使用いただけます。特に、WindowsPCには、開発に必要な各種ソフトウエアがインストールされています。機械設計、回路設計、FPGA設計、基板設計、回路シミュレータ等、使い方もスタッフが丁寧にお教えいたします。

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電子工作の例を挙げてみます。電子機器を作る場合、設計、製作、試験という大まかな工程があります。設計の段階では、さらに、機械的な構造設計、電子回路設計、回路シミュレーション、プリント基板設計などの行程がありますが、WoobyStudioの設備とスタッフのアドバイスでこれらすべてが可能です。また、実際に、組み立てるときは、半田付けしたり、機械加工したりという作業がありますが、これも、レーザー加工機やCNCフライスが利用できます。そして、デッバグ、試験になると電子測定器を使用します。オシロスコープやディジタルマルチメータでほとんどの試験は可能です。さらに、スペクトルアナライザ、FFTアナライザ、タイムインターバルアナライザなどの特殊測定器もあります。

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このように、電子工作全般に関して、一貫した作業が可能です。これらの行程や作業は私自身が40年近いエンジニアとしての経験から身に付けたものですが、これらはすべて放出します!

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ここで、WoobyStudioの入会システムについて少しお話しします。WooByStudioは、入会手続きや会員管理の仕組みもすべて自作しています。サーバマシンに直結した、受付用PCは、バーコードリーダが接続されており、会員顔度をバーコードリーダーにかざすと、自動的に入退室が記録され、ホームページ上に現在のご利用人数が表示されます。入会手続きも簡単で、お客様に書いていただいた情報を基に、このシステムにデータ入力を行うと、会員番号や会員カードが発行されます。

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会員カードは、一般会員、ビジター会員などが色分けされており、一目でわかる仕組みになっています。

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受付の画面に見えるのは、WoobyStudioのマスコットキャラクタ、「うーぼくん」です。

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次回、「第86話 会員制ものづくり工房「WoobyStudio」のご紹介(中編)」、で、3Dプリンタやレーザー加工機などの設備についてご紹介します。