まちづくり三鷹様の、「ファブスペースみたか」の準備に忙しい毎日です。

工事や内装も終わり、レーザー加工機、UVプリンタ等の大型機械の搬入もほぼ終了しました。受付担当者の訓練も兼ねて、すでにReikoさんが常駐しています。

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5月26にのオープンを目指して、WoobyStudioスタッフが鋭意準備中です!

最近、「一人メーカー」なる言葉もよく聞きます。たった一人で、機器の開発・設計から製造・販売まで幅広く行おうというもので、これからの産業の形になるかもしれません。「ファブスペースみたか」も、(もちろん、WoobyStudioも!)、こういった試みには最適な場所かもしれません。

5.「会社を作る」ということ(2)

前回のブログの最後に、「社長さんは想像を絶する激務。でも、楽しいから続ける!」ということを書きました。

そうなんです。

この、「楽しい」というポイントが、独立・起業の最重要テーマだと思っています。

さて、「会社を作る」ということの後編です。

たった一人で会社を立ち上げ、それを運営していくためには、それまでのサラリーマン人生では必要がなかった、多くの知識が必要となってきます。現役の技術系サラリーマンの方は、毎月の自分の給与がどのように計算され、そして、年末にもらえる源泉徴収票とどういう関係があるのか、あまり考えたことはないことでしょう。また、自分の勤める会社の決算書を、すべて理解して読むことも少ないことと思います。

本屋さんに行くと、ビジネス書や実用書の棚に、「決算書の読み方」とか、「決算書の読める、できるサラリーマン!」的な本がたくさん並んでいます。しかし、自分で会社を作るということは、その決算書そのものも、自分で作ることになります。

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もちろん、実務的には、会計事務所や税理士さんに依頼することが多いのですが、その内容については、熟知しておく必要があります。決算書やそのあとに行う税務申告には、その会社の「戦略」が織り込まれているのです。その「戦略」を織り込むのは、ほかならぬ、「社長さん」なのです。

別の機会に、決算や税務についてはお話したいと思っていますが、たとえば、法人の確定申告の時期に、どのような税金が必要か列挙してみましょう。

国税(国に納める税金)としては、法人税、消費税がその代表的なものです。また、地方自治体(都府県や市町村)に納める税金としては、法人住民税(県民税、市民税)、地方消費税、地方法人特別税、事業税、などがあるでしょう。また、ちょっと前までは復興法人特別税もありました。今年からは、地方法人税などというものも新設されました。その他、固定資産税や自動車税が発生する場合もあります。

まあ、その他、いろいろありますが、それぞれについて、それぞれの「申告書」、「納付書」などを作成することになります。ちなみに、期末で決算となり、その後、中小企業の場合、2か月以内に確定申告、納税が必要となります。

 

なんだか、「ものづくり」とは関係ないように思われるかもしれませんが、しかし、「ものづくり」を仕事としていくためには、こういった、業務がたくさんあることも承知しておかなければなりません。

だ・か・ら、社長の激務に耐えるには、「楽しむこと」が重要になってきます。こういった、面倒な行政手続きも、「楽しむ」という方向に持っていくことです。

技術系サラリーマンが、いままで経験したことのない、新しい分野や、知識を習得する絶好のチャンスだと考えて、「楽しみながら」、こなしていこうとする、前向きな考え方が必要でしょう。

よく、「独立・起業すると、好きなことばかりやっていられない」といいます。

そうではなくて、

「好きなこと」にしてしまえばよいのです!

 

6.補助金による独立・起業(1)

国や、自治体は、独立・起業のための多くの「補助金」を用意しています。詳しいことは、専門の書籍がたくさんありますので、そちらを参照していただくとして、この、「補助金による独立・起業」について少し触れてみます。

Google先生に、お伺いを立てると、たくさんの補助金があることがわかります。特に、「起業」のための補助金は、かなりハードルが低いものがあります。サラリーマンが、独立・起業するには大変良い制度と言えるでしょう。

その申請手続きを具体的に、よく読んでみましょう。

 

ほとんどの補助金申請には、「事業計画書」的な書類の提出が求められていることでしょう。この中には、補助金を使って、どのような事業を興し、どのような商品やサービスを開発し、そして、販売していくかを記載します。多くの補助金は1年ほどの短期の計画と、その後、3年から5年程度の長期の計画を併記することが多いです。

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そして、補助金の使途としては、基本的に、この事業計画書に基づいて、出費されることを前提としていますし、終了時に提出する報告書も、「計画書と異なったお金の使い方をしていないか?」をチェックされます。

めでたく、申請が受理され、補助金がもらえると、このお金を、どのように使いますか?

「計画書に則って・・・」、というのが当然でしょう。

計画書の通りに、設備を購入したり、人件費や広告費を出費したり、・・・。

そのとき、独立・起業が、「事業計画書の通りに運営する」ことが目標になってしまっていることに気が付きます。

おそらく、事業計画書を書くときは、必ず、結果がプラスになるように書くことと思います。つまり、・・・、「希望的観測、うまくいったら・・・」的な思いで書かれているはずです。決して、失敗するようなストーリーにはなっていないはずです(受理されませんし!)。

ここで、現実と理想の乖離に気が付きます。

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個人が独立・起業することの最大のメリットは、「フットワークの軽さ」にあると私は考えています。

大企業には、設備や規模では到底かなわないことも、「フットワークの軽さ」でカバーできることが多くあるからです。

この最大のメリットが、いつのまにか、起業前に書いた(補助金をもらうことを目的とした)、「事業計画書」に縛られてしまうことはないでしょうか・・・。小さな会社は、日々、方針や手法を変えていくべきだと考えています。その時々、市場やお客様の反応に合わせて、その時点で最適な道を選んでいくべきだと考えます。必要なら、お蕎麦屋さんから、お花屋さんへ転換したって構わないと思います。

「事業計画書」が、いつのまにか、「足かせ」になっていませんか・・・?

 

「だって・・・、補助金もらっているから・・・」

 

<<参考>>

第397話 ものづくりで独立・起業(1)

第403話 ものづくりで独立・起業(2)

第408話 ものづくりで独立・起業(3)

第412話 ものづくりで独立・起業(4)

第418話 ものづくりで独立・起業(5)

 

 

つづく・・・かな?(笑)