ちょっとしたきっかけで、いままでよくわからなかったことや、モヤモヤしていたことがクリアになった、ということはありませんか?わたしの、技術者人生の始まりのころ、まだ、トランジスタ等のディスクリート回路設計で、良くわかっていない時期がありました。いろいろな教科書を読んだり、先輩に尋ねたりしても、なんとなく自分の中で消化できていなかったことが多々ありました。

 

そんなとき、何気なく読み始めたのが、AMD社の高速コンパレータ、Am685というICの解説記事でした。このICは、いまでも、改良を重ねたものが多数製品として使用されています。コンパレータ回路は、基本的に高ゲインの差動増幅器です。その解説記事は、当然、英文ではありましたが、辞書を引きながら貪るように読んだのを覚えています。バイポーラトランジスタでの差動増幅回路、定電流源、カスコード接続、レベルシフト、帰還回路など、アナログ回路の定番というような回路構成が詳しく解説されていました。

 

いままで、今一つ理解できていなかったものが、その記事によって、自分の中でキレイに整理できました。この経験は自信にもつながり、その後、各種回路設計に役だったのは言うまでもありません。

 

またあるときは、「複式簿記」についても同様のことがありました、これは独立開業したてのころでしたが、簿記の知識や経験など何もないけれども、業務として、複式簿記による記帳をしなければなりません。これも、いろいろな参考書を読んだりおなじみ、Google先生にお訊ねしたりしましたが、やはり、なにかモヤモヤした状態でした。そんなとき、ふと目にした、一枚のパワーポイント資料がありました。たった一枚の資料だったのですが、そこに描かれていた図が私のこれまでのモヤモヤを一気に吹き飛ばしてくれました。「ああ、そうか!」というわけです。

 

いまや、インターネット時代真っ盛りで、ありとあらゆる情報を、簡単に手に入れることができます。これら、無限とも思える情報の中から、たった一つの記事、たった一つの資料が自分のモヤモヤを解消してくれることがあります。上記の例は、どちらも、「偶然」によるものでしたが、これからは、そんな、情報を取捨選択し、自分に役立たせていくような「技術」が必要となっていくのでしょう。たくさんの情報に接し、入手し、かつ、その中から選択していくという教育はいままでされていなかったと思います。これからは、こういった(学校)教育も必要になっていくのではないでしょうか。

 

それが、「開眼!」させてくれることがあるわけです。