以前、このブログのなかで、「視野」の問題と題して書いたことがありました。その中で、アナログとディジタルについても少し書いた記憶があります。いわゆる、アナログ(回路)屋さんとかディジタル(回路)屋さんとかいう区分けが電子回路設計、商品設計の大きな障害となることがあるという趣旨でした。

 

わたしの理屈は、こうです。電子部品の中を走り回る(非科学的な言い方ですが・・)電子さん、または、電子くんは、アナログだとかディジタルだとかいう認識は全くなく、それを観測する我々が勝手に区分けしているだけのこと、という、極めて当たり前のことなんです。つまり、電子さんや、電子くん、(面倒だから電子さんに統一しましょう)、電子さんはその物理的性質に従って自由に動き回っているだけで、それを見ている我々回路技術者によってその動きはなんら束縛されない、ということなんです。

 

なんだか、哲学的になってしまいそうですが、観察者(=回路技術者)がどう思うと、物理的性質は変わらないわけです(素粒子の世界では、必ずしもそうではないという解釈もあるようですが・・・)。ロジック回路で閾値を横切るときも、OPアンプで増幅される微小信号も、当事者(?)の電子さんは、「知るか!」という態度なわけです。

 

要するに、回路設計技術者たるもの、アナログだとかディジタルだとか、わけて考えるのはやめましょうよ、というお話し。逆の言い方をすると、アナログとかディジタルとかの区別しないで回路設計に臨むと、効率の良い設計ができるのでは、と。その「扱い」を必要に応じて、「アナログ的」に、「またはディジタル的に」すれば良いだけで、回路設計の基本は変わらないわけです。

 

いままでの電子回路設計経験の中で、「オームの法則」以外が必要だったことはほとんどありません。蛇足ですが。