放射線測定、福島原発事故以来、弊社でも放射線測定に関する業務が続いています。ヘリコプターに搭載して、地上からの放射線を測定する装置や、無人ヘリに搭載して広域にわたって測定する装置、また、地表に蓄積された放射性物質のマッピングソフトウエア等を開発してきました。また、立ち入り禁止区域にも許可を得て入り現地測定をしたこともあります。これらの業務は今後も続いていくことが予想されます。

 

一般にいう、放射線測定は、実際にはガンマ線の測定が多いです。ご存じのように、放射線にはアルファ線、ベータ線、ガンマ線と呼ばれる種類がありますが、このうち、アルファ線やベータ線はその飛翔距離が短いため、特殊な方法でしか測定できません。ガンマ線は影響する範囲にも広いため、逆に、簡易な装置で測定することも可能なわけです。

 

ガンマ線を測定する場合、所謂、「ガイガーカウンタ」による方法があります。これは、ガイガー(-ミュラー計数管)管と呼ばれる、不活性ガスを封入したガラス管内に高電圧を加え、放射線が飛び込むと電離現象がおこり、パルス状の信号が得られ、そのパルス数をカウントするものです。ガイガー管の場合、どんな放射線源(核種)により電離かまではわからないため、いわゆる、カウンターと呼ばれています。ガイガー管と高圧電源、PICマイコンを組み合わせたガイガーカウンタが比較的安価で入手できます。

 

弊社で開発、試作してきたものは、シンチレータと呼ばれる結晶を用い、そのなかに放射線(ガンマ線)が飛び込むと、微弱な発光現象を起こすため、その光を増幅して、エネルギー値(電荷量に比例)を測定するものです。増幅にには、光電子増倍管(フォトマルチプライヤー、フォトマル)が使用されたりします。この場合、放射線のエネルギーが発光量と関係しているため、どのような放射線源であがどのくらいかを測定することが可能です。福島原発事故後の放射線源は主に、セシウム134,セシウム137によるものとされています。