と言ったのは、かの、キング牧師でした。人種差別の廃絶を訴えた氏がリンカーン記念堂で行った有名な演説の一節です。そんな大それたことでなくても、人それぞれ、なんらかの「夢」があることでしょう。古い話で恐縮なんですが、まったくの「にわかサッカーファン」である私は、なでしこJAPANがワールドカップで、強豪アメリカを倒し、優勝したときのテレビ中継は見ていました。リーダー、澤選手の同点ゴールの瞬間は、全く何が起きたのかわからない状態で一人興奮していたのを覚えています。

澤選手は、「夢はみるものではなく、かなえるもの」と言いました。また、それまで彼女自身が否定していたはずだった、「サッカーの神様」も、「サッカーの神様が微笑んでくれた」と優勝インタビューで言っていました。わたしは、この人の言動を見て、聞いて、女子サッカーのファンになりました。

それまで、まったく注目もされず、支援もなく、黙々と練習を続けてきた彼女は、最後に大きな「夢」をかなえたのでしょう。「なんて、かっこいいんだ!」と感動しました。「かっこいい!」という言葉はこの人のためにあるんだ、なんて思いました。もちろん、天性の素質があったことは間違いないでしょうが、それを生かし、伸ばすことは並大抵の努力ではできないことです。しかも、実績を積み重ねながらもそれ相応の待遇を受けてこなかった中で、最後にこの快挙を成し遂げたのです。

「夢」を成就させるにはどうしたらよいか。答えは簡単です。成就するまで努力をやめないこと、です。「夢」を持ち続けること、です。しかし、これが一番難しいのだとも思います。卓球のスタイルで、「カットマン」という戦型があります。これまた、素人なのですが、この戦型は、どんな打球か来ても、冷静に返し続け、相手のミスを誘う戦法だと理解しています。つまり、相手がミスをするまで、辛抱強く、カットの動作を続けています。勝つまで、続けるわけです。

普通のサラリーマンが、独立し、起業していく道はそう簡単なことではありません。マスコミや雑誌に登場するのは、そのうち、成功した一握りの例なのです。多くは、夢半ばで疲れ果て、また別の道を探すことが多いのです。「勝つ戦略」よりも、「勝つまで続ける」戦略が必要だと思っています。

わたしにも、大きな夢があります。大きすぎて、いまの状態ではお話しすることもできませんが、その夢に向けて毎日走り続けています。