日本の、そこそこの規模の技術系企業で開発や設計の仕事を10年も仕事をしていけば、これはもう、「一流技術者、一流エンジニア」と言っても良いでしょう。サラリーマン技術者ではありますが、「一流」であることは間違いないと思います。が、これは逆の言い方をすると、「石を投げれば一流技術者に当たる」ようなもんで、あまり優位性は無い、ということでもあります。

 

一流技術者が次に目指すのは、「超一流」でしょう。超一流になって、他の人より、抜きんでた技能、技術を見につけていくことを目標にするべきではないでしょうか。では、「超一流」とは何でしょうか?

 

知識とか、経験という意味ではないように思います。特に、知識に関しては、どんな博学な方や、経験多数の方でも、「Google先生」にかなう人はいないでしょう。いまや、「ググれ!」ば、どんなことにも回答が用意されているといっても良いでしょう。知識で、「Google先生」にかなうことは無理だと思いますし、その必要もないでしょう。

 

「超一流技術者」は、「あらゆることに関して、自ら壁を設けず、謙虚に、かつ能動的に学んでいく姿勢を持ち続けられる技術者」だとわたしは考えています。技術者の持つ、悪い癖の一つに、「他人、他の技術の否定」があります。自分の得意なフィールドの範囲外のことには、必ず、「否定する」ことから入る技術者は多いです。相手のことを否定すればするほど、「自分はエライ技術者だ」と勘違いしている人がときどきいます。

 

よくあるのが、大きな企業などで、「全社技術の共通化、共有化」というのがあります。経営者的には、事業部間、部署間で、毎回重複した技術開発をする無駄を省くために、全社で技術の共有化を図り、全体としてレベルアップしていくことを目指すのは、当然のことなのですが、こういう動きに必ず「ケチ」をつけてくるのは、当事者の技術者だったりします。普段見せないような熱心さで(笑)その技術の「アラ探し」に必死になり、「・・こんな欠点があるから、だめ!」という結論を出そうとします。

 

「百の欠点ではなく、一つの利点」を探し出し、それを広げ、多くの人に配分していく、そんな技術者になれたら、「超一流」に一歩近づけるような気がします。

 

私自身への戒め、です。